筋トレを始める理由の1つで代謝が上がると太りづらくなると聞いたからという理由を挙げらられる方も少なくないと思います。
「代謝」という言葉は色々な場面で耳にしますがそもそも「代謝」というものが何か、ご存知でしょうか？
今回は、筋トレで代謝が上がるとどのようなメリットがあるのか、そもそも代謝とはどのようなものかについて解説します。
代謝とは？
代謝とは食べたものをエネルギーに変えて生きていくために消費していく仕組みです。
その中でも皆様がよく聞く代謝とは基礎代謝が多いのではないでしょうか。
「基礎代謝」以外にも、「活動代謝」「食事誘発性熱産生」という代謝の種類があります。
まずはこの3種類の代謝について、それぞれの役割を説明していきます。
基礎代謝
基礎代謝とは、何もしていなくても、生きているだけで使われるエネルギーのことです。心臓を動かしたり、呼吸したり、体温を保ったりと、生命維持に必要な活動に使われます。1日の総消費エネルギーの中で最も大きな割合（約60〜70％）を占めており、基礎代謝は筋肉量が多いほど高くなります。加齢や運動不足、極端な食事制限などで低下してしまう為、太りにくく疲れにくい身体をつくるには、基礎代謝を維持・向上させることが大切です。
活動代謝
活動代謝とは、日常生活や運動など、体を動かすことで消費されるエネルギーのことです。歩く、掃除する、階段をのぼるなど、動作をするたびにカロリーが使われます。基礎代謝に次いで多くのエネルギーを消費するため、活動量を増やすことで総消費カロリーを効率よく上げることができます。
食事誘発性熱産生
食事誘発性熱産生（DIT：Diet-Induced Thermogenesis）とは、食事をした後に消化・吸収・代謝を行う過程で身体が熱を生み出し、エネルギーを消費することです。1日の総消費エネルギーの約10％を占め、特にたんぱく質を多く含む食事ではDITが高くなり、食事の内容や食べるタイミングによっても影響を受けます。DITは基礎代謝や活動代謝に比べると小さいものの、太りにくい身体づくりやエネルギー代謝の調整に役立つ重要な要素です。
代謝が上がると痩せやすくなる理由
代謝が上がると痩せやすくなる理由は、身体が日常的に消費するエネルギー量が増えるためです。特に基礎代謝が高いと、何もしていなくても多くのカロリーが使われ、脂肪が燃焼しやすくなります。また、活動代謝や食事誘発性熱産生も高まると、運動や食事を通じたエネルギー消費も増加します。結果として、摂取したカロリーよりも消費カロリーが上回りやすくなり、体脂肪が減って痩せやすい身体になります。代謝を上げるには筋肉量の維持や生活習慣の改善が効果的です。
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